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 もう一ヶ月以上、仕事がみつからない。市内の派遣社員Aさん
(37)は、五月末、五年勤めた派遣先の電子部品工場を辞めさせ
られた。派遣会社の説明によると「ここに一、二ヶ月欠勤が
多かった」からという。

 Aさんは両親と三人暮らしだ。両親はともに介護保険の要介護3。
娘のAさんが一人で面倒をみている。「欠勤」で思い当たるのは、
四月に介護疲れで寝込み休んだこと、五月初めに父(73)の通院に
付き添うため休みを申請したことか・・・。

 お父さんは十七年前、脳梗塞で倒れた。今は三ヶ月に一度、
市内の総合病院で検査を受ける。病院では待ち時間を含め、
二時間はかかる。右半身麻痺で車いすを使い、言語障害も
あるため、付き添いが必要だ。

 介護保険サービスでは、送迎にヘルパーの付き添いが認め
られるが、原則的に病院内の介助メニューにない。Aさんが
休みをとるしかなかった。

 お父さんを介護していたお母さん(71)は、お父さんの病状が
改善しないため、精神が不安定になった。四年前には、転んで
腰を圧迫し骨折。日常動作に見守りが必要だ。

 Aさんはお父さんが倒れたとき、介護のため勤めていたホテルを
辞めた。アルバイトを経て、派遣社員になった。
ここ数年は朝七時半すぎに出勤し、帰りは夕方六時。残業があれば
九時を回る。介護と仕事を両立させるため、介護保険サービスが
欠かせない。

 平日は毎日、ホームヘルパーが両親の食事作りや身支度などの
介助にくる。両親は週二回、それぞれデイサービスとデイケアへ。
週一回の訪問介護や、週末に三泊するショートステイを月二回
利用している。

 これだけのサービスを使えるのは、介護事業者が多いからでも
ある。しかし、当事者や介護者の事情に応じ、きめ細かく対応
するサービスを利用するには、さまざまな壁がある。一人で
介護を担う人は、その壁がひときわ高く感じる。

 Aさんが利用しているホームヘルパーの「生活援助」は現行制度
では、一人でも健康な家族がいれば使えない。Aさんの場合、介護
ストレスでうつ病になったため認められた。家事経験の少ない男性
が一人で親を介護するケースでは、介護以上に家事が負担になる。

 経済的な負担も大きい。Aさんの両親の年金は月15万円。
介護サービスの自己負担金が二人合わせて月々5万円余に、
医療費が2、3万円かかる。Aさんが働からかなければ三人での
生活は苦しい。

 派遣社員や、パート、アルバイトなど非正規雇用者にとっては、
一日の休みや早退でさえ「命取り」になる。今や正規雇用も例外
ではない。あるケアマネージャーによると、毎日ヘルパー派遣を
利用して親を介護している独身男性は「仕事をこれ以上休むと
リストラの対象になる」と漏らしたという。

 一家は20年前にこの住宅地に引っ越してきたが、近所付き合いは
薄い。近くに頼れる親類もいない。ケアマネージャーと、派遣社員
になってくれる以前の担当者だけが頼りだ。

 「クビ」になった後、派遣会社から四社を紹介されたAさん。
しかし、勤務地が遠い。、深夜謹があるなど、介護との両立を
考えると、断らざるを得なかった。「私がつぶれるわけにも
いかないから」このまま仕事が見つからなければ、お金も続かない!

 

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