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※熱中症の症状について※
熱中症には、さまざまな症状があります。軽いものでは、
たちくらみやめまい、けいれん、失神などがあります。
重くなると、強い疲労感、頭痛、吐き気が起こります。さらに
重傷になると、意識障害、多臓器不全などが起こり、死に至る
場合もあります。
高齢者の方は、次の3つの落とし穴によって、気づかない間に
室内で熱中症を発症する場合があります。
1.汗をかくなどの体温調節能力が老化のため低下している
2.暑さを感じにくい
3.体の水分が失われても喉の渇きを感じにくい
<実験> 部屋の温度を20度から40度まで徐々に上げていったところ、
若者は30度ほどで暑さを感じましたが、高齢者は40度になっても
ほとんど暑さを感じませんでした。
暑さに慣れていないと、蒸発することなく流れ落ちてしまう
無駄な汗が多くなります。つまり、水分ばかりが体外に出て
しまい、体温が下がらないので、熱中症になる可能性が高まる
のです。
暑さに慣れているかどうか?
熱中症の発生は、梅雨の合い間に突然気温が上昇した日や、
梅雨明けの蒸し暑い日などに多く、もっとも気温の高くなる
8月中旬以降では発生件数が低下する傾向にあります。
その原因としては、からだが暑さに慣れていないということが
考えられます。人間が暑さに慣れるには3~4日かかることが
実験でわかっています。この時期は、各個人のコンディション
に合わせて発汗量や体温の上昇に注意を払い、暑さに慣れて
ゆくことが必要です。
※高齢者の方の汗のかき方について※
汗をかく機能の老化は、足→背中→お腹→腕→頭の順番に
進みます。年をとっても頭や顔からの汗については若いころと
ほとんど変わりがないので、高齢者の方は自分が汗をかけなく
なっていることに気付かない場合が多いのです。しかし、年を
とっても汗腺機能は運動を続けていればある程度は維持できると
も言われます。
※かかりやすい原因※
1.前日より急に温度があがった日
2.温度が低くても多湿であれば起こりやすい
3.室内作業をしている人が、急に外に出て作業した場合
4.作業日程の初日~数日間が発症しやすい
5.統計的にかかりやすい時間帯は、午前中では10時頃、
午後では13時から14時頃に発症件数が多い
※ 素 因 ※
5歳以下の幼児
65歳以上の高齢者
肥満者
脱水傾向にある人(下痢等)
発熱のある人
睡眠不足
※ 予防法 ※
1.こまめに水分と塩分の補給を行う。スポーツドリンクなど
2.分と糖分を飲みやすく配合した飲み物も良い。
3.眠を十分に取る。
4.十分に休憩を取りながら作業する。
5.体感温度を下げる方法として、日射を防ぐ、通風を確保する、
扇風機の風を作業場所へ向ける、スポット冷房する、作業服の
内部へ送風する(そういう作業服がある)、蓄冷剤を利用する、
水の気化熱を利用して体温を下げるなどの工夫を行う。
一人で作業させると、発見が遅れることになりかねないので、
複数で作業すると良い。
◆ かかった場合の応急措置◆
1.経口補水塩またはスポーツドリンクなどを飲ませる。ただし、
冷たいものを大量に飲ませると胃痙攣がおきることがあるので
注意が必要。また、スポーツドリンクではナトリウム濃度が
低いため、病的脱水時にこれを与えると低ナトリウム血症から
水中毒を誘発する可能性がある。特に乳幼児等には注意が必要で、
経口補水塩の投与が望ましい。
2.霧吹きで全身に水を浴びせて、気化熱によって冷やす。霧吹きが
ないときは、口に水を含んで吹きかけても良い。そのときの水は
冷たくなくて良い。一気に水をかけるとショックが大きいので、
冷たい缶ジュースや氷枕などを腋のした、またなどの動脈が
集中する部分にあてて冷やすのが良い。
3.涼しい場所で休ませる。木陰、クーラーの効いたところで、
衣服を緩めるのが良い。近くにそのような場所がないときは、
うちわなどで早急に体を冷やす。
4.速やかに病院などに連れて行く。躊躇せずに救急車を呼ぶ。
移動させるのに人手が必要と思えば大声で助けを呼ぶ。
汗をかいていないとしても、体温が高くなくても熱中症の可能性
はある。脱水していれば、汗はかくことができない。
体温調整が出来なくなっているためか、高温多湿の体育館内での
運動中などに寒気を訴える場合があり、そういったときは熱中症の
兆候を疑ってみた方がよい。
◆自覚症状で熱中症だと感じることは、まずない。自分で大丈夫だと
思っても「おかしい」と思った時にはもう遅いかもしれない。