[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
日本人の食生活で、近年、著しく変化してきた点は、外食の増加といえるでしょう。
外食は昭和40年代から増大し、現在では、いわゆる外食比率が30%を超えるレベルに
まで達しているのです。 外食とは「家庭の外で食事をとること、またはその食事」
を指す言葉ですが、持ち帰りの弁当、ファーストフードのテイクアウト、出前なども
含めた、幅広い捉え方がされるようになってきました。今後、外食はさらに増大の傾向
をたどると考えられます。
日本人の食文化にあって、「食の外部化」はどのような影響を及ぼしてきたのでしょう
か。肉類が中心となる食の西洋化と成人病の関係が叫ばれる今日、健康・栄養面に及ぼす
影響は、決して少なくないはずです。
外食と一言でいっても、実に多様化しています。現在では、ファーストフード、コンビニ
エンスストアなどのテイクアウトも含めて「家庭で,調理をしない食事」を総じて外食と
呼んでいます。
外食の栄養成分
昭和40年代から50年代にかけて、日本人の食生活は、所得の上昇、家庭用冷蔵庫の普及、
食料の流通の発達などに伴って、著しく改善され、以来日本人の栄養摂取量は、平均的に
みて、ほぼ充足している状況にあるといえるでしょう。しかし、インスタント食品、
ファーストフードの普及などが、特に若い世代の食生活を一変させ、栄養のバランスと
いうことになると、かなりの問題点があげられます。もちろん個人差はありますが、
エネルギーの過剰摂取、脂肪のとり過ぎ、加工食品に依存することによる栄養の偏り・・
これらは、外食の増大に伴って増えてきた問題ともいえるものです。
1日の食生活の1/3を外食が占めている現在、成人病の予防、健康増進の面からも、
あらためて外食の栄養成分を認識しておくことが必要でしょう。
まず、料理の種類別に、その栄養成分をみていきましょう
めん類
・具の食材が多いものを選びたい
ふだんの昼食をめん類だけで済ませている人も多いと思います。めん類は、使用される
食材料がきわめて少なく、かけそばなどは、薬味を人れても2~3品にとどまります。した
がって、1食だけではどうしてもたんぱく質、脂肪、ミネラル、ビタミンなどが不足がち
になります。できたら五目そば、鍋焼きうどんなど、具の食材数が多いものを選ぶように
したいものです。
2 どんぶり物
・なるベく野菜と一緒にとりたい
天丼やかつ丼などの、いわゆるどんぶり物は、めん類に比べれば、使用される食材も多
く、特に卵、肉類の入ったものを選べば、栄養的にもいくらかはよくなります。ただし、
どんぶり物だけで食事を済ませては、バランスの面で問題が残ります。
たとえば親子どんぶりの栄養価をみてみると、たんぱく質が高く、ビタミンはきわめて低くなっています。なるべく野菜と一緒にとりたいものです
3 定食
・単品ものには副菜をつけたい
いわゆる定食メニューには、比較的多くの食材が使われているので、めん類やどんぶり
物に比べるとバランス的にかなりよくなります。ただし、ごはんに焼き魚や焼き肉などの
単品を添えただけのものには、野菜、大豆製品などの副菜をつけるようにしたいものです。
栄養成分がアンバランスにならないように気をつけて下さい。
持ち帰りの弁当類
・多数のおかずが入っているのを選びたい
最近では、持ち帰り弁当のメニューも実に多種類になっていますが、栄養のバランスから
みれば、幕の内弁当のように、多数のおかずが入っているものを選ぶのが賢明といえるで
しょう。とんかつ弁当、からあげ弁当などは食材の品数が少なく、脂肪、たんぱく質が高い
偏った栄養バランスになるので、これらを食べるときは野菜などを添えるようにしてください。
ファーストフード
・あまり頻繁にならないようにしたい
ハンバーガーやフライドポテト、フライドチキンなどは手軽なものですが、どうしても脂肪
が過剰になる傾向があります。あまり頻繁にならないように十分な注意が必要でしょう。
外食を利用するときの注意点
・「1日に30品目」を目安に、なるべく多種類の食材の外食を
私たちのからだは、食事によって得た栄養素をエネルギーとして活動しています。健康の維持、
増進にとっての第1条件は、からだが必要とする栄養素をバランスよくとることです。栄養素とは、
脂肪、たんぱく質、糖質の3大栄養素に加えてビタミン、ミネラル、食物繊維などで、それぞれを
含む食品を、なるべく多くの種類をとることが大切です。「1日に30品目」が理想的な目安となり
ます。そして、献立の上では「主食、主菜、副菜」をそろえることも必要なのです。特に日本人
には不足がちだといわれるビタミン、ミネラル、食物繊維を充足させるために、ほうれん草などの
緑黄色野菜を欠かさないようにしましょう。