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近年、障害児・者に対する医療福祉は介護保険や訪問診療などにより、以前よりも
充実してきました。障害者歯科においても「かかりつけ歯科医」を持ち日常の口腔管理を
おこなって、口腔機能の維持を健全に保持することを目標としています。
一般に障害児・者といっても非常に幅広くいろんな疾患を持った方がいます。視覚障害・
言語障害・肢体不自由児・脳血管障害の後遺症・発達期障害(精神遅滞・自閉症・脳性麻痺・
ダウン症)などです。
障害者の歯科治療では特に発達期障害がある患者さんは、初めての人や
環境などに対して順応するのに大変時間がかかります。また音や振動など、見たり
聞いたりしたことのない器具にも、とても恐怖心が強く、さらに過去に痛みを感じた
恐怖感を経験していると、その恐怖感はなかなか拭い去ることは困難になってしまいます。
これらのことから発達期障害の患者さんにおいては、歯科治療までに大変な時間と
労力が必要になってきます。
1.通常の歯科治療のトレーニング(行動変容法など)を用いて治療。
2.薬物(前投薬・笑気ガス・静脈麻酔)などを用いて鎮静治療をおこなって治療。
3.全身麻酔下での集中治療。
しかし、このような治療でせっかく時間と労力をかけたにもかかわらず、治療後の
口腔管理がおこなわれなかったため、また元の状態に戻ってしまうことも多々あります。
そのためにはやはり「かかりつけの歯科医」を持つ事が重要になってきます。
日頃から家庭や診療所で、口腔管理をおこなうことで歯科治療に対する不安、恐怖を
和らげ、順応性を維持することができるのです。
口腔機能を健全に保持することで、美味しく食事ができ、楽しく話すことができ、
情緒も安定してきます。「QOL(生活の質・生命の質・人生の質)の向上」
につながっていきます。ぜひとも「かかりつけ歯科医」をもって、口腔管理を
していきませんか。