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昔から、「お役所の事務はずさん」という話を耳にすること
があった。ことろが今回表面化した社会保険庁の年金事務に
ついては、まさに想像をはるかに超えるレベルだ。保険料納付
記録のうち約五千万けんについて、該当者が不明になっており
さらに増える見通しだ。国民の大切な老後資金である年金に
ついて、よくもここまで無責任に野放図な状況を放置してきた
ものだとあぜんとしてしまう。
もう年金事務を、現在の社会保険庁に任せておくことはでき
ない。一刻も早く社会保険庁を解体して信頼できる仕組みを
つくるべきだ。
公的年金の事務は、1980年代まで手書きで保険料支払いの
記録を行っていたという。その後、コンピューターのシステム
導入に伴い、記録を全て入録し、オンライン管理に移行した。
さらに、1997年に基礎年金番号制度が開始され、年金加入者
一人に対して一つの基礎年金番号が割り振られ、その番号に
よって記録が管理されることになった。
ところが、手書きからオンライン管理に移行するとき、
あるいは、基礎年金番号制度に集約される過程で、適切に記録
が移行されなかったケースがあったようだ。
また、基礎年金番号制度に移った後にも、転職や結婚などに
よって記録が重複したり、同一加入者に対して新たな番号が
付されることがあったといわれている。
こうした年金事務の流れを見ると、今回の年金事務に関する
誤りは、最近発生したことでなく、何年にもわたって、社会
保険庁がずさんな事務を続けてきた結果なのである。
われわれは、「お役所仕事」としてあきらめることなく、
彼らの責任に対して、さらに厳しい目を向けることが必要だ。