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「楽しみ」より「役割」の中に
定年後、何を生きがいにして過ごすかは非常に大事なことです
生きがいは仕事だでなく、地域活動やボランティア、趣味や学習
信仰など対象が何であれ、それらに真剣に打ち込む過程で生まれ
ものです。それを見いだせた人は幸せな後半生を送ったといえる
でしょう。
ヒントは先人の言葉の中にあります。有名な心理学者のユング
は、幸福の五条件の最後に「朝起きてその日やらねばならぬ
ことがあること」をあげています。
あのゲーテも晩年「結局私の生活は、苦労と仕事よりほかの
何ものでもなかった」と語ったといわれています。つまり、生き
がいや幸福感は、楽しみではなく仕事ややるべきこと、果たす
べき役割があることの中にもあるといえそうです。
定年後は「働く」のか「楽しむ」のか、あるいは「何に取り
組む」のかを早く決めることです。それは、若い頃からの夢でも
いいし、ボランティアでもよいです。ただし、人は遊びだけでは
決して満足できません。定年後の生活の醍醐味が何かと問われれ
ば、ゆとりのない現役時代と違って、仕事以外のやるべきことや
遊びと二足のわらじ、三足のわらじが履けることでしょう。
それと、忘れてならないのが奥様の協力です。卑怯な言い方
ですが「亭主元気で留守がいい」に慣れ親しんだ妻にとって、
何をするわけでもない亭主が家の中にいるだけで相当なストレス
になることは明白です。一方、夫が何かに打ち込もうとするとき
妻の理解や協力が得られなければ長続きしません。配偶者との
信頼関係をしっかり築くことが大事です。
「第二の人生」の自由時間は、現役時代40年の勤務時間に匹敵
するといっても「光陰矢の如し」。長いようで短い時間を有効に
使ってください。そしてまかり間違っても、朝から何もやること
がない「寝たきり老人」や「恐怖のワシ男」(「わしも行く」と
妻にくっついて歩く夫)にならぬように、気をつけましょう。