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  2月の節分を過ぎ、立春を迎える頃になるとアレルギー性の疾患
が増えてきます。この「木の芽時」といわれる頃は、秋口と並んで
生物界のホルモン代謝が最も変化する時期で、皮膚が痒くなった
り、湿疹が出たり、鼻炎症状がひどくなったりします。
身体中の血が騒ぎ、血圧が変動したり、のぼせがひどくなったり
します。また、痔疾の人は出血しやすく、女性は生理が狂いがち
になります。

  穀雨(4月20日)から5月の節句の頃は、陽気が強くなりますが、
この時期は胸や頭に血が上がりやすく、動悸やめまいを起こし
やすくなります。また、血の道症の人も症状が悪化する傾向が
あります。

  小満(5月21日頃)、芒種(6月6日)を過ぎて夏至に至る間、日
本は梅雨になり、乾燥性の皮膚病は皮膚に潤いが出て病状は
改善されますが、逆に湿性の皮膚病(水虫など)やリウマチ、神
経痛の持病を持つ人は悪化します。

  小暑(7月7日頃)、大暑(7月23日頃)を過ぎ、処暑(8月23日
頃)までは、暑さが厳しく、水や氷などを多く摂りすぎておなかを
こわしたり、夏ばてをしたりします。
土用の丑の日にカロリーの高いウナギを食べるのは、暑さで消
耗したエネルギーを補うためなのです。
  また、最近のようにオフィスや家庭に冷房が普及してくると、その
弊害も増えて、リウマチ、神経痛、ぜんそくなどの持病のある人
は悪化するようになります。

  寒露(10月8日頃)、霜降(10月23日頃)を過ぎ、立冬(11月
7日頃)になると、太平洋沿岸は乾燥し気温も次第に低くなって
きます。
この時期から冬場にかけては空気が乾燥し、呼吸器系疾患の
人にとっては辛い時期です。ぜんそくの人はひどくなりやすく、扁
桃腺が弱い人は咽痛を起こしやすく、痔疾の人は悪化しやすく
なります。

  冬至から翌年の小寒(1月5日頃)、大寒(1月20日)の頃は、1
年中で最も寒い時期で、循環器系の疾患を持病とする人は最も
注意しなければなりません。心臓発作や高血圧による卒中など
が最も多くなる時期で、冷え性の人は寒さのために病状が一層
悪化します。ひびやあかぎれ、しもやけのある人は、立春が近づ
くにつれ、かゆみが増したり、皮膚が崩れやすくなります。

  「気候と病気」

 リウマチと関節炎とは大変よく似た病気ですが、気候の変化に
もほぼ同じような反応を示します。そして、これらの病気には気
圧が最も大きな影響を与えます。リウマチと関節炎は低気圧が
接近してくると悪化し、高気圧になるに従って病状は回復してい
きます。その他、理由ははっきりしませんが、風が強い日と雷の
鳴る日はあまり病状がよくないようです。
また一般的には、低気圧が接近すると病状が悪化し不快感も増
加しますが、いったん雨が降り出してしまうと、楽になる傾向があ
ります。

 これらからわかったことは、湿度が高いときほど症状が悪化する
ということです。ですから梅雨時になると、痛みやしびれ、炎症が
ひどくなり、腱鞘炎やぎっくり腰、寝違え筋肉の倦怠感などを起こ
しやすくなります。
地域的にみた場合、沖縄など湿度が高い土地ほどこれらの病気
は多く発生し、さらに冷えが加わると痛みが一層ひどくなります。

 このように、気候と病気の関係の事実が確認されるようになった
のは、西洋医学の世界ではごく最近のことですが、東洋医学で
はすでに2千年以上前に一つの常識として認識されていました。

 喘息も鼻炎も一種のアレルギー体質に起因しますが、これらの
病気もまた気候と密接な関係があります。鼻炎症状が最も悪化
しやすいのは春先と秋口で、喘息の発作も秋口に増えます。

 木の芽時は、自然界のホルモンが大きく変化する時期です。犬
や猫にさかりがつくのもこの時期で、できものなどができやすく、
昔から健康に注意がはらわれてきた時期でもあります。人間も
自然界を構成する一員ですから、春の空気の影響を受けてしま
います。このとき、たいていの人は季節の変化についていけます
が、なかには環境の変化に敏感すぎる体質(アレルギー体質)の
人もいます。これらの人たちが、ちょっとしたストレス(杉花粉、ブ
タ草など)で過剰なアレルギー反応を起こしてしまうのです。

 ところで、春先の鼻炎と秋口の鼻炎とでは、多少その傾向が異
なってきます。春先の場合は鼻粘膜を中心として、眼の粘膜や周
囲の皮膚が充血炎症を起こすことが主因であるのに対し、秋口
の場合は、朝晩の温度変化(冷え)によって呼吸器系(鼻、気管
支など)の表面が異常緊張し、水分の分泌過多になることによっ
て起こってきます。

 以上のように日本では、鼻炎や喘息の発作が春先と秋口に多く
なりますが、そのときの気象状況によっても病状はかなりの影響
を受けることになります。

 

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